Linux ホームディレクトリの整理方法

ここでは Linux ホームディレクトリの整理方法を簡単に紹介します．
「Linux 入門」も参考にしてください．

ディスク使用状況確認

1. Linux にログインします．

2. ログインしたら下記のように du コマンドを打ちます．

   fk048888[sun11]% cd ~/
   fk048888[sun11]% du -ak .
   1       ./.Maildir/new
   1       ./.Maildir/cur
   1       ./.Maildir/tmp
   4       ./.Maildir
   1       ./Mail/inbox
   2       ./Mail
   1       ./.cshrc
   1       ./.emacs
   1       ./.jvimrc
   1       ./.login
   1       ./.logout
   1       ./.mh_profile
   1       ./.mnews_setup
   1       ./.xvsession
   19      ./public_html/sample.png
   1       ./public_html/index.html
   21      ./public_html
   49890   ./smbhome
   1       ./wnn-private-dic
   33824   ./work/sample
   520     ./work/sample2
   34345   ./work
   1       ./.qmail
   34383   .
   

   左側に表示された数値は右側のファイルもしくはディレクトリの容量です．
   数値はキロバイト(kb)単位です．

   ホームディレクトリ以下に大量にファイルが存在する場合は，画面が流れてしまい確認することができなくなります．
   その場合は du -ak . と打つ替わりに du -ak . | more と打ってください．

3. ここで容量の大きいファイルを確認しますが，以下のファイルやディレクトリは削除しないでください．

   .cshrc
   .login
   Mail/inbox/
   Mail/
   public_html
   smbhome/
   

   特に smbhome 以下を削除してしまうと Windows の H ドライブが削除されます．

   また，public_html 以下を削除してしまうと 個人 Web ページのデータが削除されます．

   上記の出力例では work ディレクトリにある sample ファイルが 33,824 キロバイト(約 34 メガバイト)あることが判ります．

パソコンを利用する場合の作業例

WinSCP を利用して，手元のパソコンにファイルを転送したい場合や削除したい場合

「WinSCP の利用方法」を参照してください．

Linux 上で直接作業する場合の作業例

sample ファイルが必要ない場合

rm コマンドで削除します．

fk048888[sun11]% cd ~/work
fk048888[sun11]% rm sample
rm: remove `sample'? yes

Windows の様に「ごみ箱」という概念はありませんので，削除した場合は元に戻すことができません．

sample ファイルを圧縮したい場合 (zip コマンド使用)

zip コマンドで圧縮します．

fk048888[sun11]% cd ~/work
fk048888[sun11]% zip sample.zip sample
  adding: sample (deflated 100%)

正常に圧縮されているのを ls コマンドで確認し，元の sample ファイルを削除します．

fk048888[sun11]% ls -l
合計 34377
-rw-------    1 fk048888 student  34603008 11月 22 18:34 sample
-rw-r--r--    1 fk048888 student     33751 11月 22 19:35 sample.zip
-rw-------    1 fk048888 student    523500 11月 22 19:18 sample2
fk048888[sun11]% rm sample
rm: remove `sample'? yes

圧縮したファイルは unzip sample.zip で解凍することができます．
ただし，解凍した場合は元のパーミッションと違う場合がありますので注意してください．

sample ファイルを圧縮したい場合 (gzip コマンド使用)

gzip コマンドで圧縮します．

fk048888[sun11]% cd ~/work
fk048888[sun11]% gzip sample

正常に圧縮されているのを ls コマンドで確認します．

fk048888[sun11]% ls -l
合計 553
-rw-r--r--    1 fk048888 student     33622 11月 22 19:35 sample.gz
-rw-------    1 fk048888 student    523500 11月 22 19:18 sample2

圧縮される前のファイルは自動的に削除されます．
圧縮したファイルは gzip -d sample.gz で解凍することができます．

work ディレクトリが必要ない場合

rm コマンドで削除します．

fk048888[sun11]% cd ~/
fk048888[sun11]% rm -rf ./work/

削除の確認を求められず，./work/sample，./work/sample2 および ./work/ が削除されます．
良く考えてから実行してください．

work ディレクトリを圧縮したい場合 (zip コマンド使用)

zip コマンドで圧縮します．

fk048888[sun11]% cd ~/
fk048888[sun11]% zip -r work.zip work/
  adding: work/ (stored 0%)
  adding: work/sample (deflated 100%)
  adding: work/sample2 (deflated 100%)

正常に圧縮されているのを ls コマンドで確認し，元の work ディレクトリを削除します．

fk048888[sun11]% ls -dl ./work*
合計 34377
drwxr-xr-x    1 fk048888 student       512  5月 26 18:34 work
-rw-r--r--    1 fk048888 student     34529 11月 22 19:53 work.zip
fk048888[sun11]% rm -rf ./work/

圧縮したファイルは unzip work.zip で解凍することができます．
ただし，解凍した場合は元のパーミッションと違う場合がありますので注意してください．

work ディレクトリを圧縮したい場合 (tar + gzip コマンド使用)

tar と gzip コマンドで圧縮します．

fk048888[sun11]% cd ~/
fk048888[sun11]% tar cf - ./work | gzip -c > work.tgz

正常に圧縮されているのを ls コマンドで確認し，元の work ディレクトリを削除します．

fk048888[sun11]% ls -dl ./work*
合計 34377
drwxr-xr-x    1 fk048888 student       512  5月 26 18:34 work
-rw-r--r--    1 fk048888 student     34529 11月 22 19:53 work.tgz
fk048888[sun11]% rm -rf ./work/

圧縮したファイルは zcat work.tgz | tar xf - で解凍することができます．
解凍した場合，パーミッションは圧縮前の状態になります．